【竹林120年の隠者】~それまでの喧噪が嘘のように ひとたび竹林に入るや 先ほどの横丁界隈雑踏の息ずきも 一切黙し、音さえ消えていた

suno ai

それまでの喧噪が嘘のように
ひとたび竹林に入るや
先ほどの横丁界隈雑踏の息ずきも
一切黙し、音さえ消えていた

竹は円筒の空洞
空気が閉じ込められて
振動し節々が空気の振動を反響させ
消し去る現象が竹藪で起こる

マダケは120年に一度
花を咲かせては
白骨のように
竹林ごと一斉に枯れていく

枯れにし名は
心のしおりにはさんだ
竹の花
きれいごとが詰まった竹の空洞
名をなくし
竹林を抜ける

竹の幅と竹筒の周りの
比率を求める
円周率の読み上げだけが
破竹の勢い
終わりのない無限に遠く
有限に近く聞こえた
3.14159265359

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