ゼンマイじかけのザクロの実
はじけて 此岸の地
果実の種ひとつ
彼岸に種まく人 言の葉を託す
此岸彼岸の結縁の綣の緒
漏斗の螺旋の記憶
繭玉ひとつ 生れ変りの冬ごもり
尾びれに照り返す漣
躍る銀麟反射して
魚眼に映る島影
薄雲吐く ひときれの空
薄明の瞳まばゆくかける雲
季節の実を引く 心の綾取り
織姫の 織りなす 心の綾は
風鈴の 鈴の音震える ときめきに
ゆらりゆれる 天空のの 七色短冊虹の橋
三日月 掛け橋 願う祈りの 願掛けは
牽牛の風の便りを 音で聴く
風花 徒花 風車
風の知らせは 風見鶏
東風 南風 西風 北風 風来坊
水車の 実を引く 季節の綾取り
しりとり 一人
きっと そうでありますよう
しりとり 一人
綾取り 二人
折り紙 短冊
綴り 綴られ 願い歌
叶い 叶う 叶わない
叶ったこと 叶わぬことの 定めとて
阿吽の定め 叶えたまえ
心の色 なお深く
怪しき物は 心なり
コメント