2019年12月3日・4日に開催予定の「XR Kaigi」は、XR(VR/AR/MR/VTuber)をテーマにした開発者・クリエイター向けカンファレンスです。1日目夕方のビジョナリー・トークからスタートし、2日目には30以上のセッションや展示エリアが用意されます。
セッションでは国内外で実績のある開発者・クリエイターによる「XRの体験をデザイン・開発するための考え方、ノウハウ」の講演を予定しています。また、開発者が自主的に運営しているMeetupなどとタイアップし、ミニセッションを行うコミュニティオーガナイズドセッションも実施します。
本記事では、執筆時点で公開されているセッションのうち、「VTuber・キャラクター表現」を中心としたセッションをご紹介します。
なお、XR Kaigiの講演は、後日動画にて無料配信予定です(※1ヶ月を目処、全ての講演を配信するかは未定)。英語講演は日本語への同時翻訳が行われます。
VTuber・キャラクター表現
キャラクタと触れ合うために
登壇者:
長谷川 晶一氏(東京工業大学 未来産業技術研究所 准教授)
三武 裕玄氏(東京工業大学 未来産業技術研究所 助教)
講演内容:
VRやMR、実世界に表現されたキャラクタとの自由な触れ合いを実現するためには、ユーザの動作に合ったキャラクタの動作が必要となる。しかし、従来のキャプチャやキーフレームアニメーションによる作り方では、自由度を上げるためには膨大なモーションデータが必要となるため、難しかった。そこで、ユーザの動作に合わせてシミュレーションによりその場で動作を生成する手法でキャラクタらしい動作を実現する手法を我々は研究している。
今回は、研究の動機、必要性を紹介するとともに、物理シミュレーションに基づく自然な動作とキャラクタらしさの作り込みを両立させるための、動作生成手法とそれに必要なデータの制作手法を紹介する。
講演日時:2019年12月4日(水) 11:15〜12:00
キャラクターを生き生きと魅力的に動かす極意
登壇者:
室橋 雅人氏(株式会社エクシヴィ ビジュアルディレクター)
講演内容:
モーションキャプチャーの動きを入れているのに何だか硬い印象になってしまう。それはなぜか?
キャラクターを魅力的に表現するのに動きはとても重要です。距離に応じて効果的に魅せる表現方法や、無意識な動作と意識的な動作の使い分けなど、講演では3DCGキャラクターをリアルタイムに生き生きと動かすためのポイントを解説します。
講演日時:2019年12月4日(水) 14:00〜14:45
音声対話エンジンを使った中の人がいないバーチャルキャラクターとその先の未来
登壇者:
株式会社NTTドコモ イノベーション統括部
尾崎 竜二氏(だるまジャパン合同会社)
北川 正義氏(だるまジャパン合同会社)
講演内容:
手軽に音声対話アプリケーションが開発できるドコモAIエージェントAPIを使って、「中の人がいない」バーチャルキャラクターを実現。VRでキャラクターとふれあえる「VR握手会」を開発、ニコニコ超会議2019等への出展を行いました。新規に感情表現(ツンデレ)できる音声合成モデルを開発し、バーチャルキャラクターと掛け合わせることで、従来の対話アプリケーションより楽しく自然なコミュニケーションが可能となっています。
本公演では特に音声合成にフォーカスして、キャラクター性、人間らしさなど豊かな表現力をもった音声合成の作り方や活用方法を解説。そしてこの先で実現しようとしている未来の音声合成にも踏み込んでお話します。
講演日時:2019年12月4日(水) 15:00〜15:45
The Anatomy of a Virtual Being
登壇者:
Pete Billington氏(Fable Studio, Co-Founder/Director)
講演内容:
バーチャルな存在を意味する「Virtual Being」の概念を提唱しているFable社のPete Billington氏による講演です。
講演日時:2019年12月4日(水) 16:00〜16:45
XR開発で役立つ人工知能技術
登壇者:
三宅 陽一郎氏(株式会社スクウェア・エニックス テクノロジー推進部 リードAIリサーチャー)
講演内容:
XR開発においても、これまでゲーム産業で発展した来たゲームAI技術をそのまま応用することができます。空間認識、空間・オブジェクト活用、意思決定、プランニング、ナビゲーションなど、キャラクターを複雑な環境で賢く動かすための人工知能技術をご紹介いたします。
講演日時:2019年12月4日(水) 16:00〜16:45
コミュニティオーガナイズドセッション:VRM 勉強会
登壇者:
岩城 進之介 (MIRO)氏(株式会社バーチャルキャスト)
根岸 匠 (ねぎぽよし)氏(SHOWROOM株式会社)
佐藤 聡 (あきら@VMC)氏(合同会社DMM.com VR研究室)
講演内容:
1.3Dアバターファイルフォーマット「VRM」
VR空間における「自分」とは何か?VR時代のアバターを定義するファイルフォーマット「VRM」の成り立ちと理念、現状、未来像を紹介します。
2.VRMアプリにおけるユーザー体験向上施策
VRMは様々な人型3Dアバターを扱うための規格としてXR/非XR問わず、ますます重要度が増してきています。本講演ではVRMを使ったVTuber用アプリケーション「Luppet」での事例を元に、VRMを有効利用することでアプリのユーザ体験をより良くする施策についてお話しします。
3.VR用アバターとしてのVRMとバーチャルモーションキャプチャー
VRMを全てのSteamVRゲームプレイ中のアバターとして利用できるバーチャルモーションキャプチャーを支える技術と応用例、アバターとしてVRMを読み込めるゲームBOW MANとは
講演日時:2019年12月4日(水)17:00〜17:45
全セッションの内容やスケジュールはこちらのページで確認できます。
イベント概要
日時 |
2019年12月3日(火) 2019年12月4日(水) ※英語講演は英語→日本語の同時通訳あり |
場所 |
2019年12月3日(火) 2019年12月4日(水) |
料金 |
通常チケット…… 10,000円(税込) |
主催 |
株式会社Mogura |
併催 |
VR/AR/MR ビジネスEXPO 2019 TOKYO(12月4日、同ビル2F AKIBA SQUAREにて開催) |
公式サイト |
![]()
XR Kaigi 2022 - VR/AR/メタバースがテーマの国内最大級カンファレンス オンライン:2022年12月14日〜12月16日/オフライン:2022年12月22日、23日@東京都立産業貿易センター浜松町館 |
公式SNS |
公式Twitter:https://twitter.com/XRKaigi |