アップルが目下開発中と予想される「ARグラス」。2019年11月26日、同社がARグラスに関連すると推測される特許を出願していたことが明らかになりました。この特許は電話会議の参加者の音声に3次元情報を与え、特定の位置から音が聞こえるようにするものです。
今回判明した特許の正式名称は「ヘッドフォンを使用する、情報処理機能を有する拡張音声電話会議(Intelligent augmented audio conference calling using headphones)」。出願は、米国特許商標庁に対して行われています。
「向いている方向」から音がする
アップルの新特許は、電話会議の参加者たちが発する音声に“3次元位置のメタ情報(3D positioning meta-information )”を付加することで、特定の位置から音声が聞こえるようになるというもの。会議中、喋っている相手の方を向くことで、より明瞭に声が聴こえる効果などが期待されます。
海外メディアTom’s Guideは、音声の3Dポジショニング技術自体は以前から存在する技術と前置きしながらも、ARと同技術の組み合わせという点に着目。映画「スター・ウォーズ」のホログラム会議のようなシステムを、ARグラスを使用して構築しようとしている可能性を指摘しています。
アップルとARグラス:噂は尽きず、いつ発売?
アップルのARグラスは、数年前から同社が開発を進めていると噂されているデバイスです。詳細な仕様などの正式発表は行われていませんが、コードネームは「N421」であることや、2023年に発売されることなどが噂されています。
アップル製ARグラスは2023年発売か? 新VR/ARヘッドセット開発の情報も
MoguraVR
アップルの「ARに干渉できる」新特許が公開
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(参考)Tom’s Guide