L’Arc〜en〜Cielのバーチャルミュージアムには、30年間の「記憶」が詰まっていた!

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8月25日、L’Arc〜en〜Ciel30周年ミュージアムアプリ「30th L’Anniversary VR Museum」がリリースされた。このアプリは、L’Arc~en~Cielの結成30周年を記念して開発されたもので、バーチャル空間で30年間の歴史と記憶が体験できるそうだ。

今回はL’Arc〜en〜Cielのライヴを数多く体験してきた筆者が、ソニーミュージック本社を取材。アプリを体験しながら担当者からお話をうかがった。

ミュージアムに展示されていたのは「記憶」そのもの

スタートすると、美術館の企画展を思わせる入場口が表示される。さっそく進んでいこう。

本アプリはタップ操作だけでなく、AR機能も備わっている。タップ操作では30周年記念アイコンをダブルタップして移動できる。チュートリアルで案内されるので迷うことはないだろう。

ARモードでは実際の移動に連動してゆっくりミュージアムを散策。広い構内を自分の足で歩いて体感できる。メニューからいつでもARモードのオンオフが出来るので、タップ操作で移動して、コンテンツの閲覧はARで臨場感たっぷりに楽しむ……なんて使い方もできるぞ。

ミュージアムに入ってすぐに現れるのは、バンドの年表。ここだけでもL’Arc〜en〜Ciel30年の歩みをひしひしと感じられる。ウェルカムボードでは、このアプリのために書き下ろされたメンバーのコメントと直筆サインが展示されていた。

印象的だったのは、歌詞がグラフィカルに表現されたコーナーだ。ライヴの際に流れる演出映像を思い出して、テンションが上がる。

また各メンバーごとに展示された写真コーナーは一見ただの静止画のようだが……タップすると(ARモードはポイントを注視すると)動き出す! どの写真もライヴ中に見せるメンバーの魅力的な仕草が集められており、それが突然動いてみせるのだから、不意打ちで心臓を撃ち抜かれる。メンバーの美しい姿を眺め続ければ無限ループ。他の写真はどんな動きを見せるのだろう!? と、全てをじっくり眺めたくて仕方がなくなった。

さらにブラウン管が集まった映像コンテンツコーナーでは、よく見ると今や貴重なCMなども流れている。CMは普通Music Clipの切り張りであることが多いが、L’Arc〜en〜Cielはドラマ調だったりユニークだったりシュールだったり、CM独自の映像であることが多い。音楽番組の合間にL’Arc〜en〜CielのCMが流れないかと座して待っていた学生時代を思い出す……Music Clipは今でもYouTubeで見ることが出来るが、CMはなかなか難しい。思い出のCMが流れるまでじっくり堪能させてもらった。

ディスコグラフィーではなんと視聴が可能!ヘッドフォンマークがついたジャケットをタップすることで自由に視聴できる。アプリでのミュージアムならではのコンテンツだ。

Music Clip体験では、無数に広がる中から好きなものをタップすると、自由に視聴できる。この空間そのものが『NEO UNIVERSE』のMVのようだ。視聴はタップでシームレスに行えるので、ストレスなく好きな映像を楽しめる。

通常の展示会ではコンテンツをじっくり眺めたくても、後ろの人に気が引けて中々できないもの。しかしこれはアプリである。何時間でもじっくり眺め倒すことができる。CMが流れるまでブラウン管を眺め続けても誰にも迷惑は掛からない。

その上……眠れぬ夜に、落ち込んだ日に、いつでも見ることが出来るのだ。最高!

「お気に入りのコンテンツだけを繰り返し見たい」という声もあるだろう。その場合はMAPを開き、名前をタップすればすぐにお目当てのコンテンツへ飛ぶことができる。多彩なモードのおかげで同じコンテンツでも違った味わいがあり、繰り返し見たくなる本アプリでは痒い所に手が届く気の利いた機能だ。

圧倒的な没入感でライヴを楽しめる「6面シアター」がヤバい

何より、筆者が特に心奪われたのは、6面シアターだった。このコーナーでは、思わずはしゃぎ続けてしまった。

6面シアターは、前後左右上下6面にわたってライヴ映像が展開されるコーナーだ。今回『虹』のライヴシーンを堪能させてもらったが、6面のひとつひとつが全て違うライヴ映像。音源も切り替わるため、見渡すだけで様々なライヴでの『虹』を楽しむことができた。

ひとつの映像をじっくり楽しむのも良し、ライヴごとの音源や演出、メンバーの表情を見比べながら楽しむのも良し、何度も楽しめるコンテンツとなっている。

また、6面シアターはVR、AR、通常3つのモードに対応しており、モードごとに異なった体感できる。

特に注目はVRモードだ。シングル特典のハコスコを使えば、圧倒的な没入感でライヴ映像を楽しめる。前後左右上下でライヴ映像が流れている箱の中に入ったかのような、特別な体験だった。

DVDで何度も見た映像にもかかわらず、手を伸ばせば、メンバーに届きそうな気がした。行ったことのあるライヴなら、再びあの時間に戻ってきたような気がするし、はじめて見るライヴなら、追体験をしたかのような気持ちになれる。

何より、ハコスコをつけて見回すだけで6つのライヴの演出を比べられるのは、本当に最高だ。ライヴの魅力のひとつはその演出の多彩さで、某夢の国のパレードにだって負けない最高級エンターテイメントが、L’Arc〜en〜Cielにはある。時代によって違うそれを、目線を変えるだけで楽しめるのだ。

ちなみにARではスマートフォンの傾きによって6面が入れ替わるので、のぞき込んでいるような気分になれる。友達と一緒にコンテンツを楽しむ際に最適なモードだ。通常モードではスワイプによる操作で6面を入れ替えられる。電車の中や休憩時間など、こっそり楽しみたい時におすすめのモードだ。

4年半ぶりシングルとの連動、CD購入で特別コンテンツ解禁!

ダウンロードしただけでも豊富なコンテンツを楽しめる本作だが、それだけじゃない。
4年半ぶりのシングルとなる8月25日に発売したシングル『ミライ』、9月29日発売のシングル『FOREVER』に付属するQRコードを読み込めば、追加コンテンツの解禁が可能だ。

今回は特別に追加コンテンツのひとつである、楽器展示を体験させてもらった。360度スキャンで再現されたメンバーこだわりの楽器をじっくり眺めることができる。

たくさんのシンバルが特徴的なyukihiroのドラムも完全再現。シンバルの数をじっくり数えられる。kenのギター、tetsuyaのベースは360度回転可能。細かいディテールまで見事に再現されている。

メンバーの相棒ともいえる楽器を、ゆっくり眺められる機会というのは中々少ない。元々が展示するためのものではないし、展示されていたとしてもこのように、いろんな角度から何時間でも見られるということはなかった。

ライヴやMusic Clipでちらっと見かけ「yukihiroのドラム、シンバルいっぱいだな~」とぼんやり思っていたことをこの目で確かめることが出来るのだ!とっても太っ腹である。

前述したがVRモードを体感するためのハコスコもシングル購入特典として付属。デザインはシングル『ミライ』『FOREVER』のアートワークを踏まえたものになっており、見た目からキメることができるぞ。ファンなら使う用、保存用、布教用に3つ欲しいアイテムだ。

時代の最先端を歩むL’Arc〜en〜Cielだからこそのアプリ

20周年でも行ったような、L’Arc〜en〜Cielの歴史を振り返るミュージアム展示を体感できる本アプリ。だが、“リアル展示の代用品”だけでは済まないアプリならではの体験が詰まっていた。

実在する美術館や企画展を再現したスマートフォン向けアプリはこれまでにも登場していたが、アプリだけで体感できるアーティストのミュージアムというのは珍しい。L’Arc〜en〜Cielを知っている人なら、同バンドがこれまでにも時代の最新テクノロジーを活動に取り入れて来たことを思い出せるだろう。

まだインターネットが普及して間もない時期に早くから専用サイトを立ち上げ、スマートフォンが普及すれば公式アプリをリリース。ライヴでも常に最新テクノロジーを取り入れ、2014年には当時世界最大規模のプロジェクションマッピングでの演出を行なった。VR方面でもPSVR版の「バイオハザード」とコラボを実現している。

今回の企画について担当者に話を聞いてみると、時代の最先端を行くL’Arc〜en〜Cielの30周年だからこそ、新しい試みに挑戦したいという熱い思いがあったのだそうだ。その結果、当時の映像やグッズを探し出しデジタル化。無料アプリで味わうには贅沢な物量を実現し、L’Arc〜en〜Cielのデジタルアーカイブといって差し支えないアプリとなった。

L’Arc〜en〜Cielは30年という長い歴史の中で、たくさんのリスナーを抱えている。熱狂的なファンから、ライトな人まで様々だ。

本アプリはどのようなリスナーでも、思い出を振り返るのに充分なコンテンツがある。現役のファンはもちろん、昔好きだった人も楽しめる、L’Arc〜en〜Cielの30年が詰まったアプリだ。L’Arc〜en〜Cielについて思い出がある人は、ぜひインストールしよう。

執筆:Achamoth

「L’Arc~en~Ciel 30th L’Anniversary VR Museum」

■開催期間:2021年8月25日(水)~2022年5月30日(月)
■ダウンロード
App Store:https://apps.apple.com/jp/app/id1574121514
Google Play:http://play.google.com/store/apps/details?id=jp.co.sonymusic.larc30thmuseum
■iOS推奨環境
デバイス:2019年以降発売のiPhone端末
OSバージョン:iOS 13以降
■Android推奨環境
Google公式のARCore対象端末のリストに記載されている端末が最低動作環境になります。
https://developers.google.com/ar/discover/supported-devices
OSバージョン:バージョン8.0 以降に対応する端末
※端末スペックによっては本アプリの正常動作は保証できません。
■価格:無料(一部限定コンテンツ有)
■制作:株式会社ソニー・ミュージックレーベルズ、ソニーグループ横断型xRプロジェクトProject Lindbergh
■企画・開発:株式会社カヤック
■配信:株式会社ソニー・ミュージックソリューションズ

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