米大手半導体メーカーのインテルは、新型のデプスカメラ「RealSense LiDAR L515」を発表しました。同製品は屋内での使用を想定しており、幅61ミリ、奥行26ミリ、重量約100グラムと小型・軽量なのが特徴です。
自動車の自動運転にも使われるセンサー技術「LiDAR」を採用
L515ではセンサー技術に「LiDAR」(Light Detection and Ranging、ライダー)を採用しています。LiDARはレーザー光で対象物までの距離や性質を測定する技術で、昨今では自動運転の分野などで注目されています。
インテルは他にもデプスカメラとして「D415」「D435」などを販売していますが、こちらは赤外線センサー。インテルも今回のL515を「新シリーズのデプスカメラ」と位置付けています。
また、同製品はIntel独自のMEMS(※)ミラースキャンテクノロジーを使用しており、他のスキャン方法よりも電力消費の面で優れているとのことです。
(※MEMS:Micro Electro Mechanical Systems(微小電気機械システム)。加速度センサー、ジャイロセンサー、電子コンパスなどさまざまな製品に使用されている)

L515はRGBセンサー(1920×1080ピクセル、30fps。視野角70°±3×43°±2)、深度センサー(1024×768ピクセル、30fps。視野角70°×55°±2)、加速度センサー、ジャイロセンサーを搭載。測定距離は25センチから9メートルとなっています。
同製品はすでにインテルの公式ページから予約可能で、価格は349ドル(約3万8000円)です。
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(参考)ANANDTECH、インテル公式プレスリリース(英語)