VR技術を研究しているLuck(ラック)さんがVRヘッドセットを装着したまま1週間(168時間)を過ごしたというレポートをnoteに公開し、話題となっています。
記事によれば、Luck(ラック)さんは、睡眠をとる、1日1回45分の入浴、フルトラッキングで行うという条件以外は、現ギネス記録50時間連続VR体験とほぼ同じ条件(1時間ごとに5分間の休憩時間あり)で、5月2日に実験開始。体験中は「バーチャルマーケット4」へ参加したり、VRChatの自宅ワールドで過ごしていたとのこと。睡眠もVRヘッドセットを装着したまま行っていたそうです。
途中、自宅ワールドの時計の故障やVRChatのダウンといったトラブルが起こりましたが、5月10日に無事実験は終了。腰や尻の痛みはあったものの、体調に大きな問題は起こらず、むしろ視力に関しては短期的に向上したように感じられたとのこと。「バーチャルマーケット4」やGWの影響で退屈せず、楽しく過ごせたそうです。また食事のレパートリーを増やすことや入浴で身体を休めることの重要性を感じたと解説されています。
記事では他にも、女性アバターのまま過ごしたことによる意識の変化や睡眠データなどについても詳しくまとめられています。
VRヘッドセットの長期的な装着事例としては、先述のギネス記録であるAlejandro Fragaso氏とAlex Christison氏の50時間挑戦が有名ですが、今回のLuck(ラック)さんの実験はその記録を大幅に上回る結果となっています。ギネス記録申請については、「(申請のために)現実世界の様子をビデオカメラに収め続けるというのが一番手っ取り早い気もしますが、24時間体制で監視され続けるのと同義であり、正直進んでやりたいという気持ちはございません」と、コメントしています。
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またバーチャル美少女ねむさんのチャンネルでは、挑戦中のLuck(ラック)さんが出演し、体験についての感想を語っています。

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(参考)「1週間VR体験実験 168時間VRで過ごす」