日本HPは6月29日、新製品発表会をオンラインで実施しました。その中で、同社の新型VRヘッドセット「HP Reverb G2」と、クリエイター向けノートPC「HP ZBook Create G7」が発表。いずれも同社が5月下旬に開催したオンラインイベントで情報公開された製品ですが、今回の発表会ではその詳細が明らかにされました。
現行機からパワーアップした新VRヘッドセット「HP Reverb G2」
「HP Reverb G2」は現行機「HP Reverb」の後継モデル。マイクロソフトおよびValve社との共同開発による同製品は、Valve社との共同開発による新レンズやオフイヤースピーカーを搭載。ヘッドセットに内蔵された4つのカメラによりコントローラーのトラッキング精度が2倍に向上、手動によるIPD(瞳孔間距離)調整スライダーの採用など、初代からいくつもの進化が見られます。SteamVRにも対応し、Valve社が運営するゲームプラットフォームSteamの豊富なVRコンテンツも利用できます。
その他、コントローラーも新しくなり機能が向上。ボタン配置をより使いやすく最適化したほか、Bluetoothでヘッドセットとペアリングされた状態で出荷することで、セッティングがさらに簡単に。ケーブルも現行機の4メートルから6メートルに延長、さらに一本化&軽量化されたことで取り回しがしやすくなりました。
(マイクロソフト、Valveと共同開発したHPの新VRヘッドセット「HP Reverb G2」)
そして今回、製品価格と発売時期も明らかになりました。製品価格は59,800円(税抜)、販売開始は9月上旬です。価格に関しては、現行機「HP Reverb」のコンシューマーエディションの54,800円よりは5,000円高いものの、プロエディションの63500円(いずれも税抜)よりも安くなっています。
Reverb G2との組み合わせに最適「HP ZBook Create G7」
(HPの新ノートPC「HP ZBook Create G7」。Reverb G2との組み合わせに最適だという)
同じく発表会で詳細が明らかになった新ノートPC「HP ZBook Create G7」は、CPUに第10世代インテル Coreプロセッサーを搭載。さらにZbookシリーズでは初となる、GPUにNVIDIA GeForce(GeForce RTX2070 Super)を搭載します。ディスプレイは1920×1080のフルHD液晶のほか、高精細4K OLEDディスプレイも選択できます。
発表会に登壇した日本HP パーソナルシステムズ事業統括 ワークステーションビジネス本部 本部長の大橋秀樹氏によれば、HP ZBook Create G7とReverb G2の組み合わせにより「クリエイターに新たな価値と体験をもたらす」とのこと。なお、同製品の販売開始は8月下旬予定となっています。
HP Reverb G2、HP ZBook Create G7とも、すでに日本HPの公式サイト内に紹介ページができています。それぞれの製品に興味がある人はもちろん、これから機器を揃えてVR体験を楽しもうとしている人はチェックしてみてはいかがでしょうか。
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「HP Reverb G2」スペック詳細
解像度 |
2160 × 2160(片目) |
リフレッシュレート |
90Hz |
視野角(FOV) |
114度 |
トラッキング方式 |
インサイドアウト(4カメラ、6DoF) |
サイズ(W×D×H) |
84×186×75mm |
重量 |
約500g |
付属品 |
6mヘッドセット接続用ケーブル、電源アダプタ、モーションコントローラ×2、DisplayPort-mini-DisplayPortアダプタ×1、ドキュメント |
接続 |
DisplayPort、USB-C |
価格(日本国内) |
59,800円(税抜) |
発売日(日本国内) |
9月上旬 |
(参考)HP Reverb G2(日本)、HP ZBook Create G7(日本)