イギリス政府は、新型コロナウイルスに対抗するイノベーティブな技術を対象とし、助成金プログラムを実施しています。今後は助成額を追加し、VRを含む新技術を支援する方針です。
8,600件以上の応募
イギリスは4月20日に総額12億5,000万ポンド(約1,600億円)というビジネス支援の投資を発表しており、今回の助成金もその一部。追加の資金投入を受けて、助成金総額は2,000万ポンド(約26.2億円)から4,000万ポンド(約52.5億円)へと倍増しました。
イギリスのビジネス・エネルギー・産業戦略省によれば、プログラムには8,600件以上の応募があり、うち800以上のプロジェクトに助成を行うとのことです。
ビジネス担当相のAlok Sharma氏は「コロナウイルスの危機は、我々が生活し、働き、移動する方法に大きなチャレンジを課しています。しかし同時に、ビジネスが世界の直面する課題の解決策を探ることで、新たなイノベーションの波を促してもいるのです」と説明しました。
VR市場や医療トレーニング
助成対象の一例を挙げると、スコットランドのElchies Estatesはバーチャル・ファーマーズマーケットを開発しました。対面販売のマーケットが閉鎖される中、農家が安全に商品を販売できる場を提供します。またI3d RoboticsはVRトレーニングのプラットフォームを開発。研修医が遠隔で手術のシミュレーションを行い、技術の習得を可能にします。
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(参考)Computer Weekly