イングランドのゲームスタジオXR Gamesは、150万ポンド(約2.1億円)の資金調達を行いました。VRゲームを「最も簡単でアクセスしやすいゲーム形態」であるとし、急成長する市場の中核ポジションを目指します。
「アングリーバード」のVRタイトルを開発
XR Gamesは、イングランドのリーズを拠点としています。2017年にスタジオの基盤となるチームを編成し、DreamWorksやディズニー、BBCらとプロジェクトを組んできました。直近では2019年夏、人気スマートフォンゲーム「アングリーバード」関連のVRタイトル「The Angry Birds Movie 2: Under Pressure」をPlaystation VR(PSVR)向けにリリースしています。
VRは現実のインタラクションに近づく
XR Games創業者でCEOのBobby Thandi氏は、「我々は、VRは史上最も簡単でアクセスしやすいゲームの形態だと考えています。また技術の進歩につれ、(VRは)いっそう現実のインタラクションに近づいてくるでしょう。だから当社は、VRが急成長して巨大なマーケットになると考えていますし、素晴らしいゲームを作ることでその中心にありたいと思っています」と語りました。
さらに同氏は、事業を通じてリーズという都市の知名度を上げることも意図しています。いわく、「リーズを有名にし、ハリウッドの映画スタジオとプロジェクトを行う、素晴らしく、楽しいゲーム」で知られるスタジオを目指すということです。
今後5年間でめざましく成長
今回の資金はPraetura Venturesが提供し、ボードメンバーに同ベンチャーキャピタルのMark Lyons氏を迎えています。Lyons氏もまた、「VRゲームは何百億ドル規模の産業であり、今後5年の間にめざましく成長するでしょう。速いペースでの継続的な技術進歩がその背景にあります。そしてXR Gamesは、この成長にしっかりと追いついていくと考えています」と期待を示しました。
またXR Gamesは複数の戦略的パートナーシップを締結中であり、2020年には新拠点への移転も計画していると明らかにしました。
VR市場拡大への期待を背景に、コンテンツ制作側での大型資金調達も相次いでいます。
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(参考)Yorkshire Evening Post、VRFocus