VR戦略を推し進めるフェイスブックが、独自のOSを開発中であると報じられています。iOSやAndroidといった他社のOSに左右されず、ARグラス等の開発を進めるのが目的と思われます。
次世代の市場で居場所を作る
メディアThe Informationの報道によれば、この独自OSはARグラス等の将来の製品をターゲットにしているとのこと。なおフェイスブックはARデバイスの開発を正式に認めており、「スマートフォンのような位置づけになる」と将来像を描いています。
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MoguraVR
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「我々は、次世代(の市場)で必ず立ち位置を確保したいと考えています」フェイスブックのハードウェア部門トップアンドリュー・ボズワース氏は、OSに関する取材に対してこう説明しました――「当社は、市場や競合を信用できるとは思っていません。だから、自ら居場所を確保しに行きます」とも話しており、グーグル、アップルというOS供給者からの脱却を志向していることがうかがえます。
Oculus製品への影響は?
フェイスブック傘下のOculus製品については、2019年12月現在一体型VRヘッドセットOculus GoやOculus QuestがAndroidベースのOSとなっています。今回の取組は、これら既存製品にも将来的に影響するのか、注目されます。
(参考)The information、Bloomberg、TechCrunch