【VR映画ガイド第36回】ストップモーションで撮影されたVRアニメの魅力は?

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珍しいストップモーションのVRアニメ

「Passenger -不思議な街への訪問」は、ダンボールで作られたストップモーションVRアニメ作品です。オーストラリアのIsobel Knowles監督とVan Sowerwine監督が制作。2019年のベネツィア国際映画祭のVR部門でノミネート後、ロッテルダムからカイロまで世界の映画祭で上映されました。

移住してきた「あなた」は、タクシーの後部座席に座り、鳥の姿のタクシー運転手に家まで送り届けてもらいます。道中、タクシー運転手はあなたに街のガイドや移住のアドバイスをしてくれます。車窓を見ていると、幻想的な街の風景にだんだんと引き込まれていき、新しい世界へと導かれていきます……。

この作品は、初めての土地に移住する際の期待感や不安感を独特の世界観で表現。オーストラリアに移住してきたタクシー運転手たちを取材した上で、脚本が練られています。

オススメのポイント

1. 多大な労力を要した作品

この独特な世界観を作るのに、10分という短尺にも関わらず、とんでもない労力をかけて制作しています。

倉庫を借りて60mのミニチュア高速道路を建設。照明の関係で夜中に撮影されたため、撮影に1ヶ月間を要したそうです。

通常のストップモーションアニメと違い、360度セットを組まなければならなかったので非常に大変だった監督は語っています。その甲斐もあり、出来上がった作品はスケール感のある幻想的な作品に仕上がっています。

2. 独特の視点や世界観

元々監督が持つ世界観からなのか、独特で不思議な映像世界です。そもそもオーストラリアに移住する人たちが持つ様々な体験や感情を、VR映像に再現しようと始まったプロジェクトだったようですが、予想以上の世界観で描かれているのが面白いです。

普通にオーストラリアの街並みを再現するよりも、初めて異国に行った時のような、不安ながらも、好奇心もあってワクワクする感覚を見事に描いていると思いました。

3. VRストップモーションアニメの魅力

VRのストップモーションアニメ作品はあまり多くありません。記憶に新しい作品だと2019年にFelix & Paul Studiosが制作した「GIMNASIA」になるでしょうか。

どちらの作品も通常ではあり得ない世界に迷い込む感じが魅力となっており、ストップモーションアニメならでの面白い特徴と言えるかもしれません。キャラクターの動きも独特なので、より不思議な世界を表現するのに適しているのだと思います。

360度に展開される全く新しい感覚の作品をぜひ体験してみてください。

作品データ

タイトル

Passenger -不思議な街への訪問-

ジャンル

アニメーション

監督

Isobel Knowles, Van Sowerwine

制作年

2019年

本編尺

約10分

制作国

オーストラリア

体験できるサイト

VR Square( https://livr.jp/contents/P965258140

Trailer

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