2005年の青春にスマホでアクセス 「ガラパゴスの微振動」レビュー

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11月2日、ENDROLL制作の過去編纂ARゲーム「ガラパゴスの微振動」が発売されました。スマートフォン向けアプリと現実のゲームキットを用意し、ARモードでアイテムをスキャンしてストーリーを進める珍しいスタイルのゲームです。

一体どんな内容なのか、実際にプレイしてみたので詳しくレビューしていきます。

スマホから2005年のガラケーをハッキングせよ

本作は謎の組織「Butterfly Rescue」からの指示により、「磯部允」の過去を“編纂”するという内容です。スマホにアプリをインストールし、2005年の「磯部允」がもつガラケーをハッキング。7日間の出来事を変化させ、彼を文化祭のヒーローにして現在を変えることが、プレイヤーに与えられたミッションです。

過去編纂ARゲーム「ガラパゴスの微振動」_ティザームービー
「夕焼け。放課後。学生最後の文化祭。 クラスを仕切るのは、名前も忘れたあのモブ。」 【公式サイト】ガラパゴスの微振動 ---------------------------------------------------...

プレイの際にはスマホにアプリをインストールし、実際のLINEを通じて「Butterfly Rescue」からの指示を受けます。

また現実のゲームキットに同梱されているカードをスキャンして2005年の「磯部允」が通う学校にアクセスしたり、現代の「磯部允」のブログをチェックしたりと、様々な要素が連動します。

ゲームキットには、「Butterfly Rescue」からの招待状や会員カード、ターゲットのデータ、学校の写真など様々な資料が同封されています。招待状に書いてある通りに手続きを行い、プレイ時の簡単なガイダンスを受けた後、秘密のコードネームが与えられた「TIME EDITOR」として過去編纂に挑むことになります。

過去を変え、「磯部允」の青春を彩る

過去編纂のターゲットである2005年の「磯部允」は、内気な高校3年生。自意識ゆえに友人ができず、高校最後の文化祭にもろくに参加できそうもありません。そして現在の「磯部允」も灰色の青春を引きずり、暗い日々を送っています。

アプリでは、大きく分けて2パートの操作を行います。スマホを縦画面にして「磯部允」のガラケーをハッキングするパートでは、クラスの“ホムペ”(ホームページ)やメールボックスを見て人となりを調べられます。2005年らしい、昔懐かしい操作音や“ホムペ”のつくりが郷愁を誘います。ときには電話機能を活用した操作が求められることも。

スマホを横にすると、「磯部允」の学校探索パートがはじまります。カメラを会員カードにかざすと、校舎が浮かび上がり、場所ごとに探索を行えます。ゲームを進行するほど、入手できる手がかりや学生たちの会話が細かく変化していくため、こまめに情報収集を行った方が良さそうです。

過去編纂を進める中で、「Butterfly Rescue」のサポートや指示がLINEで届きます。バナーで全文表示されるメッセージが届くため、アプリ画面から遷移することなくプレイを継続できます。

プレイヤーは過去編纂ができるとはいえ、万能ではありません。過去への干渉は最小限にしなければならないため、7日間での回数制限があります。回数制限に達すると過去を見ることもできなくなるので、使い方を考える必要があります。

また、一度に多くの人間の過去を編纂することも避けなければいけません。「TIME EDITOR」としてのルールを守りながら、ミッションを遂行していきます。

とはいえ、難易度は高くない上に、ヒントがかなり親切に用意されています。行き詰まった際はLINEの「Butterfly Rescue」とのチャット画面に用意されているメニューから「NEXT HINT」を押してみましょう。

“あの頃”を懐かしみながら青春をアシストできる

スマホを通じて過去と現在を交互に観測しながら進めていくプレイ感覚には、独特のおもしろさがありました。

2005年の「磯部允」の言動は、一部の方には身に覚えがあるようなある意味とても高校生らしいもので、気恥ずかしさと共に親近感を覚えます。世界滅亡や生命の危機といった切羽詰まった内容でないだけに、過去を編纂するというおおげさな行為も「磯部允」への応援・手助けとしてまとまっています。

特に2005年当時のインターネットに触れているガラケー世代のプレイヤーは、懐かしさを感じながらプレイできるでしょう。

ただ、登場キャラクターのグラフィックや演技は改善の余地があると感じました。ゲームを一定の所まで進めるたびにイベントムービーが挿入されるのですが、臨場感をさらに高めるのに重要な要素でもあるため、もう少し期待したかったところです。

また、ゲーム内では休み時間やホームルームといった特定の時間になると状況が動きますが、これはリアルタイムと同期しています。そのため、朝早くに起きて一気にその日の分を終わらせることはできないので注意が必要です。

基本はリアルタイム進行で遊ぶのがおすすめですが、忙しい場合は夜にまとめてプレイしても問題ありません。

様々なものが繋がっていく、爽やかなゲーム体験が味わえる

総合的に見て「ガラパゴスの微振動」は注目に値する作品です。現実のゲームキットからプレイヤーのスマホを通じ、2005年の過去まで地続きになっているようなプレイ感覚はかなり良く、青春物語としても良質な爽やかさと一抹の寂しさを味わえます。

「ガラパゴスの微振動」の販売価格は3980円(税別)、現在は早割価格の2980円(税別)で購入できます。

タイトル

ガラパゴスの微振動

制作

株式会社ENDROLL

プレイ人数

1人

価格(税別)

3980円
早割価格:2980円

公式サイト

ガラパゴスの微振動 | 過去と繋がるARエンターテインメント
「夕焼け。放課後。学生最後の文化祭。クラスを仕切るのは、名前も忘れたあのモブ。」現実世界と物語世界が一つに繋がる新感覚体験型エンターテインメント

執筆:佐藤ホームズ
(写真撮影:MoguLive編集部)

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