Magic LeapとNrealの訴訟問題は、和解の道を探りはじめた

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MRヘッドセット「Magic Leap 1」を手がけるMagic Leap(マジックリープ)社が、メガネ型MRデバイスを開発するNreal社を告訴して半年以上が経過しました。2020年1月に法廷での審理が予定されていましたが、意外な展開を見せています。

Nreal社とCEOに申立

Magic Leapは2019年6月、「元Magic Leapの従業員が、デバイス開発に関する機密情報を漏洩し、自身の設立した中国企業で盗用した」という内容でNreal社とそのCEO、Chi Xu氏に対して申立を行いました。

その後Nrealは12月、カリフォルニア州の連邦地方裁判所に申立書を提出。「Magic Leapの主張は誤りで、却下されるべきである」と正式に反論しています。

「提訴は参入阻止が目的」Magic Leapの訴訟、Nrealが反論申立へ | Mogura VR

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調停の手続を開始?

ところが審理が近づいた2020年1月上旬、両社の法務部門のサイン入りで、以下のような文書が提出されました。

「当事者ら(訳注:Magic LeapとNreal)は、2020年1月3日に行った協議に基づき、2020年1月8日付で裁判外紛争解決手続(ADR)の証書を提出します」「当事者らは調停の手続に入ることで合意し、現在そのタイミングを協議しています」

この唐突にも見える変化には、どのような背景があるのでしょうか?メディアNext Realityは、次のように分析します。

Magic Leapが係争を避けたい理由は

コンシューマー向けARグラス市場には、まだアップルやフェイスブックといった大企業の製品が存在せず、参入障壁が低い状態です。2018年8月に発売したMagic Leap 1には賛否両論あるものの、市場のリーダーになるとこれまで目されてきました。
しかし形勢は変わりつつあります。グラフィック性能といった機能面の代わりに、よりメガネに近く、入手しやすい価格のARグラスが登場し始めたのです。その代表格が、Nreal社のNreal Lightでした。

一方のMagic Leapは、特許資産を銀行に譲渡するなど、資金面の不安定さが噂されています。さらに、仮にMagic Leapがこの裁判に勝訴したとしても、ライバルはNrealだけではありません。例えば中国のスタートアップ0glassesは、世界最軽量を謳うメガネ型デバイス「RealX」をCES 2020でリリースしました。こうした企業が、今後世界市場に打って出ることは容易に想像できます。また、公式発表はないもののアップルもARグラス開発を噂されています。

このような事情を踏まえて、Magic Leapが裁判の長期化を避け、本業に集中すべく和解の道を探り始めた、というのがNext Realityの見解です。

Magic LeapとNrealが調停手続に入れば、法廷での審理は2021年10月までずれ込むとのこと。その頃には、AR市場の競争はさらに激化し、現在とまったく異なる様相を呈しているかもしれません。

(参考)Next Reality

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