ARプラットフォーム「Vuforia」のPTC、CAD企業を買収

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AR開発ツール「Vuforia」を提供する米国のソフトウェア企業PTCは、クラウドCADソフトのスタートアップ企業Onshapeを買収しました。PTCは今回の買収に際し、「3Dコンテンツ×ARのサービスにおいて、シナジーを期待している」と述べています。一部の情報筋によれば、今回の買収金額は4,700万ドル(約51億円)に上るとのこと。

マルチユーザーのCADソフトウェア

Onshapeは2012年に設立。累計で1,500万ドル(約16億円)の資金調達に成功しており、5,000人以上の利用者を抱えています。今後はPTCの1ビジネスユニットとして、事業を継続することとなります。

Onshapeはいわゆる「SaaS(Software as a Service)」を提供しており、デスクトップPC、スマートフォン等のモバイル機器いずれからもCADの編集に参加できます。さらにデータ管理・編集を複数人で同時に行うことができ、設計者や開発者が互いの編集履歴を見ながら並行作業ができるため、効率的な3Dモデル制作が可能です。

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PTCのCEO、Jim Heppelmann氏は「業界唯一の実績と拡張性を持ち、純粋なSaaSプラットフォーム企業Onshapeの買収により、当社のオンプレミスビジネスが補完されます。そして新たなCADとPLMの成長機会を得ることを、期待しています」「これは同時に、PTCがSaaS型サービスへと向かう市場の転換において、リーダーとなる後押しをします」とコメントしました。

Vuforiaとのシナジー

Onshape獲得により、PTCはAR開発ツールVuforiaに加え、マルチユーザー向け・CADベースの3Dデザインソフトウェアの供給が可能になりました。「Vuforiaの重要な核となるのが、3Dデータのオーサリング及びデータ管理、コラボレーション、それらを行うプロセスです。データ管理とコラボレーションが必要な3DアプリケーションVuforia。そしてデータ管理とコラボレーションに長ける3DアプリケーションOnshape。この二つには、非常に大きなシナジーがあります」とHeppelmann氏は説明します。

「当社はVuforiaとOnshapeを合わせて提供し、即時の効果を得たいと考えています。また二つのブランドは、それぞれとても有用な機能を得ることにもなります。Onshapeは素晴らしいAR機能を、Vuforiaは素晴らしいデータ管理とコラボレーション機能を獲得するのですから」

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Magic Leap One活用も

さらにOnshapeの特長として、MRデバイスMagic Leap Oneへの対応が挙げられます。ユーザーはデバイスを装着し、複数人でARを通じて3Dデザインの編集が行えます。つまりPTCがOnshapeとVuforiaを組み合わせれば、AR開発のための3Dコンテンツを、AR内で制作可能になるかもしれません。

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