11月7日(太平洋時間)、米Yahoo Newsは新しい試みとして「Rebuilding Paradise」と題したニュースを配信しました。この機能は、2018年にカリフォルニア州で起きた大規模な山火事「キャンプファイヤ」で被害を受けた人が、家を再建する過程をAR映像とともに紹介するものです。
ARやVRの利用で読者を記事に引き込む
Verizon Mediaのニュース部門GMであるアレックス・ウォレス氏は、米メディアVarietyの取材に対し「読者を物語の中心に置きたい」と語りました。記事内の動画では、再建中の家の様子や家族の写真、被災地に留まることを決めた被災者のインタビュー音声などを紹介しています。
Yahoo Newsはこの動画に加え、山火事から1年を機にVerizon Media傘下のRyot Filmsと共同で「After the Fire」という17分間のドキュメンタリーも公開しました。同様にYahoo Newsは、米出版社マックラチー(McClatchy)とも提携し、同社のプラットフォームでも利用できる3Dデータの提供もしています。
その他、Yahoo Newsは2019年の初めにロイター、Time、USA Today、AP通信などとも、ARニュースコンテンツの利用を目的にパートナー提携を発表しています。
今回の「Rebuilding Paradise」を手始めに、同様のニュースが今後増えていくとウォレス氏は言います。「ARやVRの利用により、ジャーナリズムの将来は読者がさらに共感しやすく、身近なものになるでしょう」。
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(参考)Variety.com