建物内ナビや設備制御に対応、不動産向け多機能ARツール「Vera」

AIおよびAR技術のスタートアップ企業Resonaiは、ARツール「Vera」を発表しました。これは現実の建物に対して使用し、ナビゲーションや設備の制御、マニュアルのAR表示といった機能を持つARツールです。

フェイスブックに買収された企業の創設者が立ち上げ

Resonaiは、2015年にフェイスブックに6000万ドルで買収されたハンドトラッキング技術企業「Pebbles Interfaces」の創設者、Emil Alon氏が新たに立ち上げた企業です。

Alon氏は他にも機械学習アルゴリズム企業「Collarity」を立ち上げており、今回発表した「Vera」はそれまでの2社で培った技術が土台になっているようです。

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Alon氏はBusiness Insiderの取材に対し、Resonai社はアメリカのとある3Dプリント技術企業から、約2000万ドル(約22億円)の資金を調達していると語りました。

現実の建物に対しさまざまな情報を付与

Veraではまず建物全体のデジタルコピーを作成。その上にさまざまな情報や機能を追加していきます。アプリには建物内をARでナビゲーションしたり、建物内の設備のコントロール、マニュアルのAR表示など、多岐にわたった機能が備わっています。

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また同ツールは、開発者に対しては開発ツールやマネタイズの仕組みを提供する一方、建物のオーナーや管理者に対しては元となる建物の3Dデータ作成サービスや、システム管理ツール・データ分析ツールなどを提供するとしています。

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(参考)BUSINESS INSIDER(ドイツ版)