イギリスのVRスタートアップFundamentalVRは、総額560万ドル(約6億円)の資金調達を行いました。VRを用いた医療トレーニングツール、および分析のプラットフォーム開発を進めます。
FundamentalVRの時価総額は1,450万ドル(約15億7,000万円)に上り、前年の資金調達時と比較して27%増加しました。
投資には医療機関も参加
FundamentalVRは、VRトレーニングとデータ分析プラットフォームを手がけています。同社の提供する「Fundamental Surgery」は、手術のトレーニングをVR上で行うもの。専用のコントローラーを用い、触覚技術も取り入れています。
今回の投資は英国のDowning Venturesが主導し、複数のベンチャーキャピタルが参加しました。また米国のメイヨー・クリニック、ドイツのSana Klinikenといった医療機関も参画している点は、FundamentalVRの実力の裏付けとも言えるでしょう。なお、メイヨー・クリニックは、VRシミュレーション及び教育コンテンツの共同開発で同社とパートナーシップを結んでいます。
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MoguraVR
医療×XRで続く資金調達
医療は、VR/AR活用で特に注目を集める分野です。2019年は、他にも下記のような資金調達の事例があります。
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(参考)VentureBeat